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植木屋青庭

草木の特徴

松の木

高さ 約8m
剪定時期 年2回(4~5月/11月)
肥料の時期 1~2月
花が咲く時期 4~5月

適切な剪定時期

松を剪定する時期としては、暖かくなった4~5月と、秋が深まった11月頃の2回がおすすめです。

松は常緑樹なので、健全に育成するには日差しをしっかり受けることが重要です。このためには、11月頃に行う「もみあげ」が大きな意味を持ちます。枝の下側にある古い葉を手でしごくことで枝全体に日差しが届くので、「もみあげ」は欠かせない作業なのです。

 

肥料について

地植えの末に対しては1~2月の寒い時期に肥料を与えてください。一方、盆栽の場合は、冬には休眠状態になるので土の入れ替えには適しますが施肥には向きません。これを踏まえて、肥料は春から秋にかけての時期に与えることを推奨します。

 

の咲く時期

松の花は大ぶりの花びらがあるわけではないので地味ではありますが、4~5月に花が楽しめます。とはいえ松は、盆栽として楽しまれることも多く、花の咲き具合よりも葉や枝の形状が魅力とされている植物です。

 

剪定方法について

上から下へ、奥から手前に剪定を

松の木を剪定する場合、上から下へ、奥から手前にという規則性を踏まえると、何度も同じ場所を往復する手間がかからず、素早く丁寧な剪定をすることが可能になります。

 

葉は手でむしります

松を剪定する際は、枝はハサミで落としますが、葉は手でむしり取ることが基本です。ただし、枝にダメージを与えないようにしないといけないので、コツとしては枝の下側からやさしくむしり取るように対応します。また、松の葉は先端がとがっているので、お客様ご自身でされる場合は、手や指先を傷つけないように注意しましょう。

 

Y字型に整えるのが基本で

自然に任せると枝はいろいろな方向に延びますが、Y字型に整えることが基本です。手元だけ見ているとバランスが悪くなるので、少し離れてY字になっていることを確認しながら慎重に剪定を行います。

 

松の木の種類

アカマツ(赤松)

アカマツは樹皮が赤いことや、本州から九州に生息することなどを特徴としています。葉がやわらかいことから、雌松とも呼ばれます。多くの松と同様に、1年を通じて葉が緑を保ち、枯れたり落葉したりしない常緑樹として知られています。また、アカマツの根にはマツタケが共生しますし、お正月の門松に利用されるなど、日本文化になじんだ松です。

 

クロマツ(黒松)

樹皮が黒いことが特徴で、本州から九州に多く見られますが、北海道でも生息しています。葉が比較的硬い特徴から雄松とも呼ばれます。塩害に強い特徴があるので、海岸付近に防砂林として植えられている松の多くはクロマツです。マツノザイセンチュウという害虫が繁殖すると枯れてしまうので、防砂林では定期的な殺虫作業が行われます。また、常緑樹であることから長寿の象徴とされた歴史があり、お祝い事などでも飾られます。

 

ゴヨウマツ(五葉松)

葉が1ヶ所に5枚生えることから、ゴヨウマツという名称がついています(アカマツやクロマツの葉は2枚です)。日本の各地で見られる日本原産の品種です。葉が小さめで密集してつくこと、樹齢が長いものが多いことなどから、盆栽としても庭木としても広く楽しまれています。