適切な剪定時期

つばきは、花の季節が終わる3月中頃から5月中頃に剪定することをおすすめします。5月中頃にはまだ花が残っていることが多いですが、花に茶色が差してきたころには剪定するようにしてください。

この時期以外に剪定すると、次のシーズンに咲くための花芽を切ってしまいやすく、せっかくの花が楽しめなくなるからです。そのため、遅くとも5月の内には剪定を終えることがつばきの剪定の基本です。

肥料について

鉢植えの場合

鉢植えであれば、肥料を与える時期は春と秋の2回が基本です。春は花が咲き終わってからが目安で、秋にはつぼみが安定したら与えましょう。その際、春と秋に同じ場所に肥料を与えると生長を阻害するので、意識的に場所をずらしてください。肥料の種類としては、化成肥料か油かすがおすすめです。

地植えの場合

地植えのつばきに対しては、年が明けたころから春にかけての間に施肥を行うと良いでしょう。その際、株の近くに肥料を与えると、肥料焼けが起こって根から水分を吸収できなくなり、枯れてしまうことがあります。そのため、根から20cm程度離れた場所に与えるように注意してください。与える肥料は緩効性化成肥料がおすすめです。

花の咲く時期

つばきにも多数の種類があるので、品種によって開花の時期は大きく異なります。平均的には冬から春にかけて咲くものが多いですが、11～2月の秋から冬に咲くものもあります。また、3～4月に咲く品種も存在しますが、9～10月の初秋に花をつける種類もあるなど非常に多彩なので、好みに合わせて選んでみてください。

剪定方法について

風通しをよくする「透かし剪定」

透かし剪定の目的は、枝や葉が密集しすぎて日当たりや風の通りが悪くならないようにすることです。そのため、枝葉の密度が高い部分や、伸びすぎた部分を意識的に落とすようにしてください。適切な透かしができていれば、樹形を整えながら樹木の生長を助けることができます。また、病害虫による被害も予防しやすくなるメリットがあります。

形を整える「切り戻し剪定」

切り戻し剪定は、突出した枝や茎を意識的に除去して、樹形を整えながら株を短くするために行います。切り戻し剪定が適切にできていれば、花芽に十分な栄養が送られて健康に開花しますし、通風の改善にもなります。芽や葉がある場所は何ミリか上で切ると健康を保ちやすいです。